中国海軍の梁陽報道官は12日、南シナ海で訓練を行っていた中国初の空母「遼寧」などの艦隊が同日未明、台湾海峡を通過したと発表した。
艦隊は「任務を継続する」という。遼寧は昨年12月に宮古海峡を抜けて西太平洋に初めて進出した後、台湾とフィリピンの間のバシー海峡を通って南シナ海に入り、艦載機の訓練などを行っていた。今回の航行で遼寧は事実上、台湾の周りを1周したことになり、台湾軍が警戒を強めている。
一方、劉振民・外務次官は11日の記者会見で、「台湾海峡は国際航路であり、遼寧が訓練過程で海峡を行き来するのは正常なことだ。両岸(中台)関係には影響しない」と述べた。