(桃園 13日 中央社)旧正月明けから元宵節(2月11日)までの期間中のプレ開業を予定している桃園メトロ(MRT)空港線。全線車両には車内の映像を緊急対策センターに即時送信するシステムが搭載される。設置は台湾の軌道業では初。桃園メトロが12日、明らかにした。同社は、テロ対策や暴力防止に活用できるとしている。
システムには通信大手、中華電信が協力。CCTV(閉回路テレビ)とデジタルビデオレコーダー(DVR)を組み合わせ、4Gの通信規格で映像を即時送信する。突発事件の発生時に乗客から通報を受けた際、運転室の監視システムから当該場所の映像を直接確認し、即座に状況を把握することもできる。
カメラは各車両に2台設置。停車駅が少ない「直達車」では荷物専用車両にもカメラを備え、列車内の95%の場所が監視可能になる。
桃園メトロは沿線住民だけでなく、台湾各地や海外からの旅行者の利用が見込まれている。同社は、路線の意義や安全性は他の地域のメトロとは明らかに異なるとしている。