離島・金門県で初となる移動図書館車が今月14日から始動するのを前に、車の引き渡しが5月31日に行われた。同県文化局の呂坤和局長は移動図書館車が県内の各地を駆け巡ることで、県民の読書熱を高められればと期待を述べた。
呂局長は、都市文化と読書には関連性があると語る。だが、同県での読書の盛り上がりは、台湾の各県や市の中で最下位だという。図書館車の導入は、読書率の上昇を重視している陳福海県長の意向を受けて決まった。県民の読書活動推進や読書力の向上、地域間格差の縮小を目指す。
図書館車の製造費は220万台湾元(約735万円)。2000冊の本を積載できる。書籍の貸し出しのほか、文化局により提供された過去の刊行物の無料配布も行う。
図書館車は今後県内の各小・中学校に停留し、サービスを提供していく。中でも重点巡回地域は、金門島の西側に位置する離島の烈嶼郷。毎月訪問し、毎回3~5日ほど停留する予定。
読書習慣を広めようと、名作の読書会や新刊本紹介など関連イベントも実施される。