(台東 16日 中央社)台東気象観測所で15日、新所屋が完成し、運用が開始された。建物は木造の和風建築をイメージしたもので、敷地内に残る樹齢100年を超える7本の松と合わせて、独特の情緒を醸し出している。
台東で気象観測が始まったのは日本統治時代の1901(明治34)年。以前の建物は老朽化や台風による損傷などを受け、建て替え工事が進められていた。市民からは「最も美しい観測所」との声が上がっている。
一方、敷地内の松は、これまで長年「クロマツ」だと思われていたが、近年になり「違うのではないか」との意見が続出。この日、林務局台東林区管理処の劉瓊蓮処長が確認したところ、「リュウキュウマツ」だったことが判明した。
中央気象局の辛在勤局長は、リュウキュウマツの適切な保存に努めるとし、「共存を図りたい」と語っている。