(嘉義 27日 中央社)嘉義県民雄郷の農園で26日、収穫を目前に控えたパイナップル数個が盗まれているのが見つかった。農家の男性(73)は残ったパイナップルの日よけに「頼むからもう盗まないで」とメッセージを書き込み、自制を求めている。
男性は定年退職後の1996年から農園を経営。丹精込めて育てた今年のパイナップルはあと1カ月ほどで収穫できるはずだった。今回の被害は大きくなかったが、再び盗まれる不安にさいなまれている。
今年のパイナップルの価格は例年に比べ安定していると話す男性。組織的な犯罪集団が車を使って根こそぎ盗む可能性があると指摘し、巡回を強化した。メッセージを書き込んだのも、これまでの努力をむだにしたくない切実な願いからだ。
警察も協力を約束。深夜や早朝に巡回を行い、不審者には職務質問をするなどして農家の生活を守るとしている。