ドック型揚陸艦グリーン・ベイ
ミサイル巡洋艦「レイクエリー」
(CNN) 米海軍第7艦隊司令部は24日までに、輸送揚陸艦「グリーンベイ」が現地時間の23日、国際法に則った通常航行を台湾海峡で実施したとの声明を発表した。
CNNは先に、中国政府はグリーンベイとミサイル巡洋艦「レイクエリー」の香港寄港の申請を退けたと伝えていた。グリーンベイは8月17日に香港への立ち寄りを予定していた。
第7艦隊の報道担当者は、今回の台湾海峡での航行は自由かつ開放的なインド太平洋地域への米国の決意を見せ付けたものと強調。米海軍は今後も国際法が認める全ての海域で飛行、航行や作戦遂行を続行するとも続けた。
米中両国は現在、通商摩擦の激化に加え、地元政府などへの抗議デモが長引く香港情勢でもにらみ合っている。中国政府は香港のデモに対する米国の介入を非難しているが、デモ参加者や米国政府はこれを否定している。
米海軍艦船はこれまでも随時、台湾海峡を通過し、直近では今年7月に実施していた。中国軍は中国本土と台湾を隔てる台湾海峡を戦略的な海路と位置付け、米軍艦船が航行した場合、中国艦船に再三追尾させてもいる。