
京都の世界遺産、二条城で、日本各地の和歌の名所などを題材に江戸時代に描かれた障壁画が3日から公開されています。
京都市中京区にある二条城で3日から特別公開が始まったのは、およそ300年前に描かれた障壁画あわせて32面で、いずれも国の重要文化財に登録されています。
このうち「竜田風俗図」には、奈良県の竜田川のほとりや茶屋の縁側に座って紅葉を楽しむ人々の様子を金ぱくなどを用いて表現した狩野派の作品です。
また、日本各地の和歌の名所を描いた「名所風俗図」は、明治時代に二条城に移されるまで、京都御所で内親王に和歌の素養を身につけてもらうため飾られていたものです。
このうち、和歌山県の和歌の浦を描いた「和歌の浦図」には、和歌の上達を願って島にある神社に参拝するため舟で海を渡る人たちの様子が描かれています。
元離宮二条城事務所の中野志保学芸員は「二条城の障壁画は、将軍の権威を示すような力強いものが多いですが、今回展示しているものは姫宮がご覧になることを想定したものなので、優しく、穏やかで繊細な雰囲気が特徴です」と話しています。
この障壁画は、12月1日まで公開されています。
NHK