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黒と金の輝き再び 世界遺産、二条城・東大手門修理完了

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世界遺産・二条城(京都市中京区)で重要文化財「東大手門」の修理が完成し、22日に披露式典があった。春の観光シーズン本格化に合わせて、正門の装いを新たに観光客を出迎えた。

 東大手門は、1626(寛永3)年の後水尾天皇行幸時に原型が整えられ、1662(寛文2)年に現在の2階建ての櫓門(高さ13・5メートル)になった。2014年から64年ぶりとなる全面的な修理に入り、入退城口は約400メートル北西の北大手門に変更していた。修理費は4億7100万円。

 午前8時45分に開門された。金箔(きんぱく)や墨で彩られた唐花模様などの「錺(かざり)金物」が輝きを取り戻し、観光客たちは門を眺めながら入城した。門前には、二条城が舞台となった大政奉還から150年をアピールする記念パネルも並べられた。

 浜松市の主婦志村和子さん(64)と孫の奏君(10)は「大きな黒塗りの扉や柱と、華やかな金物の対比が印象的で、開門の通り初めに居合わせて幸せな気持ちになった」と笑顔で話していた。



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