桜が満開となり、雨にもかかわらず、傘を差した観光客でにぎわう蹴上インクライン
京都や滋賀で桜が満開となって初めての土曜日となった8日、主要な名所は多くの花見客でにぎわった。あいにくの雨に見舞われたが、観光客らは傘を差しながら、しっとりと咲き誇る花をめでた。
京都市左京区の蹴上インクラインでは、かつて琵琶湖疏水の船を昇降させたレール脇の桜が満開に。薄桃色のトンネルができ、家族連れや外国人観光客らが写真に収めていた。
守山市から家族4人で訪れた会社員佐久間剛さん(46)は「レールと桜の雰囲気が合わさり、すごくきれい」と満喫していた。
京都地方気象台によると、今年の桜は平年より2日遅い7日に満開を観測した。8日の京都市内の最高気温は平年より2度高い20・4度と暖かかったが、予報では停滞前線の影響で11日まで雨が続く見込みという。