大幅改装を終えて14日にオープンする京都タワー(京都市下京区)の商業ビルで13日、内覧会が行われた。京都で人気を集める飲食店のメニューを食べ歩き感覚で楽しめる地下フロアや、和洋菓子や化粧品が並ぶ1階の売り場などがお披露目された。
京都タワーは1964年開業。多くの観光客が利用するJR京都駅前の集客力を生かすため、運営する京阪ホテルズ&リゾーツ(下京区)と京阪流通システムズ(大阪市)が過去最大規模の改装を実施。名称も、京都駅と古都の街、市民や観光客を結びつける「参道」になぞらえ、「京都タワーサンド」とした。
地下1階の「フードホール」には、地元で人気を集める中華料理店や焼き肉店の新店舗をはじめ、地酒や地ビールを楽しむバル、立ち飲みバーなど計19店舗が出店。各店のカウンター席や共有席も含め計400席を設け、フロアを自由に行き来して飲食を楽しめる趣向にした。
大人の女性をターゲットにした1階の「マーケット」は、地元の有名洋菓子店や京都の素材にこだわった化粧品店、落雁(らくがん)専門店など31店舗が出店。2階フロアでは和菓子作りやすしの握り方を体験できる。
多くの店舗が商業施設は初出店。京都タワーサンドの渡邊恭平館長は「京都通の観光客から地元住民にまで楽しんでもらえる京都の新名所にしたい」とする。