京都駅八条口と高倉跨線橋(通称・たかばし)をつなぐ歩道
京都駅八条口と高倉跨線(こせん)橋(通称・たかばし)を結ぶ歩道幅が、倍の2メートルに拡幅された。新幹線を降りて、たかばし北側にある2店の老舗ラーメン店に向かう観光客の増加などに伴い歩行者の安全を確保するのが目的だ。京都市が昨年8月から整備していた。
近年、「京都ラーメン」が観光客の人気となっており、たかばしのラーメン店でも店頭で列をつくる外国人観光客の姿も目立っている。新幹線改札のある八条口から大きな荷物を持ち、ラーメン店に行く観光客も急増しているため、幅1メートルの歩道では離合が難しいなど危険なケースも見受けられていた。
また、京都駅東北部の崇仁地区(下京区)に市立芸術大移転も決まり、駅からのアクセス道を確保する必要もあって、八条通竹田街道からたかばし南詰の約200メートルの歩道拡幅を決定。転落防止柵も0・8メートルから1・1メートルに高くし、舗装も一新した。
3月30日から供用を開始し、事業費は約8900万円。今後、塩小路通高倉交差点までの約200メートルの拡幅も計画している。市南部土木事務所は「外国人観光客の増加により想定もしなかった場所で通行量が増えている。安心して歩いてもらえるよう事業を進めたい。ラーメン店に向かう観光客のためだけに拡幅したわけではない」としている。