日本と台湾の友好関係は広く知られており、日本人が台湾に旅行する際にノービザで90日間滞在できるという条件にも反映されていると言えよう。しかし、中国メディアの環球網は10日、日本と台湾の関係は中国にとっては警戒に値すると主張する記事を掲載した。
記事は、日本は台湾を50年間植民地として統治した国家であるという事実は、多くの日本人が台湾に対して「複雑な情感」を抱かせる要因となっていると主張。また、日本で「日本と台湾」というキーワードで検索すると、「日本と台湾はなぜ相思相愛なのか」など、日本と台湾の良好な関係を示す記事が数多く見つかると伝えつつ、「日本人の台湾に対する感情は特別であることが見て取れる」と論じた。
さらに日本で2016年に行われた調査では、「アジアのどの国・地区に最も親しみを感じるか」という質問に対して59.1%の日本人が「台湾」を選んだと紹介し、日本人が台湾に好感を抱き、親しみを感じるのは「日本の植民地時代の影響が台湾文化に残っているためではないか」と主張した。
また記事は、台湾人も日本に対して「特別な感情を抱いている」のは誰もが知っていることだと伝え、「日本好き」の台湾人を指すものとして「哈日族」という言葉もあることを指摘。日本では政治的に「台湾との関係を強化しようとする動きがある」とし、中国にとっては日本と台湾が関係を強めることは好ましいことではなく、警戒を怠ってはならないと論じた。
記事が指摘しているとおり、台湾には日本の大ファンであるという人は多い。日本と台湾の人びとが互いの文化に敬意や愛着を抱いているというのは本当に喜ばしいことだ。外部に何を言われようとも、こうした関係をさらに強めていくことは日本にとって計り知れない価値があることと言えよう。