(試験点灯された国宝の飛雲閣)
京都市下京区の西本願寺(浄土真宗本願寺派本山)で、25日から国宝や重要文化財の建造物をライトアップする「西本願寺花灯明(はなとうみょう)」が始まるのを前に24日、試験点灯が行われた。「京都三名閣」の一つ飛雲閣(国宝)など多くの建造物が柔らかな光に照らされた。
「花灯明」は同寺で行われている「第25代専如門主伝灯奉告法要」の協賛行事。昼だけでなく夜も参拝してもらおうと、昨年10月に続いて2度目の開催。期間中、御影(ごえい)堂や唐門、書院など国宝計5棟のほか、重要文化財8棟の建物がライトアップされる。
飛雲閣では3層の楼閣の影がゆらゆらと、周囲の池の水面に映し出された。歴代宗主が賓客をもてなした書院では、クジャクや中国の故事などを描いたふすま絵がぼんやりと明かりに浮かび上がった。
花灯明は25日~5月2日、同9~16日と24~31日の午後7時~同9時半。入場無料。