京都市上京区の京都迎賓館の夜間公開(5月4日まで)が28日、始まった。来館者は、穏やかな明かりが照らす新緑の庭園や室内の調度品をのんびりと眺めたり、熱心にカメラを向けたりしていた。
通常は日中に一般公開していたが、海外の首脳らが夕食会で訪れた際の「照明のおもてなし」を紹介する目的で、初めて夜間も公開することにした。期間中、通常午後5時の閉館時間を午後8時まで延長する。
京指物のあんどんがほのかに回廊を照らし、夕闇が迫る中、ニシキゴイが泳ぐ池や、庭園の柳や松が照らし出された。
家族で訪れた美容師の西野かをるさん(62)=西京区=は「藤の間の壁を彩る豪華なタペストリーが、手前の池に映り込む雰囲気に圧倒されました」と喜んでいた。
参観料は大人千円、中高生500円(小学生以下は参観不可)。当日午前10時から先着順に整理券を配布する。