(台東 6日 中央社)台北と東部・台東を結ぶ新しい観光列車「台東観光希望列車」の運行が5日から始まった。夏休みの旅行シーズンに向けて、台東観光に新たな活力を注ぐことが期待される。
観光列車は、台湾鉄路管理局が運行する団体旅行用列車の総称。ゆったりとしたシート配列で、軽食がとれる食堂車やカラオケルームも備えてある。通常、旅行代理店を介して販売される。多路線が運行されていた時期もあったが、近年定期運行されるのは台湾一周する「環島之星」のみとなっていた。
台東は風光明媚な景観で知られ、台湾最後の楽園とも形容される。近年では、たっぷりの自然を目玉にした熱気球やトライアスロン、サーフィンなどのイベントが話題になり、地元の大切な観光資源となっているが、北部と東部を結ぶ列車は常に満席で、通常の方法では切符が手に入りにくい。このような状況にかんがみ、台東県政府や地元の有力者、観光協会らが、観光列車の実現を台湾鉄路管理局に働きかけていた。
「台東観光希望列車」は、毎週金・土・日・月曜日に一日一往復運行。北部からは樹林発午前7時44分/台東着午後1時4分。東部からは台東発午後4時15分/樹林着同9時30分。途中停車駅は台北、松山、花蓮、池上、鹿野。