内政部(内務省)移民署の何栄村代理署長は15日、中央社の取材に対し、今年5月に中国大陸から台湾を訪れた団体旅行者の数は12万8999人で、昨年同期比31.7%減となったと明かした。
台湾では先月20日に蔡英文政権が発足。中国大陸側が求める「一つの中国」の原則を現在でも受け入れていない。
このため中国大陸では訪台旅行を控えるムードがあるとみられ、何代理署長によると団体旅行許可証の申請件数も減少。台中空港では今年3月以降、利用者の減少で長沙、鄭州などを結ぶ直行便6路線が運休している。
中国大陸の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室は同日、両岸(台湾と中国大陸)情勢の変化による憂慮が訪台旅行への意欲を低下させているとの見方を示した。