製菓会社の美十(京都府)が、主力商品、生八つ橋や京ばあむなどの試食会を台北市内で15日から行っている。台湾の消費者に商品を知ってもらい、長期的な視野で販売の拡大を図りたい考えだ。
同社はこれまでにも台湾のデパートで開かれた物産展や旅行博などに出展したことはあったが、単独で海外試食会を実施するのは今回が初めて。
試食会では10種類以上の菓子130箱を日本から輸送。友人らといっしょに来場した若者は笑顔で菓子をほおばった。中にはおかわりをする人や法被を着たスタッフと記念写真に興じる人も。
20日までの期間中には動画投稿サイト「ユーチューブ」に独自の動画を投稿する人気ユーチューバーも招待。インターネットを通じた拡散効果を狙う。
「台湾の人は日本の味をわかっている」と話すのは同社マーケティング部の池田信一マネジャー。「安定した商売ができる」と台湾市場の魅力を語る。将来的には本格進出し、現地の工場で独自の商品を生産する可能性も示唆した。