財運の神様として知られる、京都市下京区高辻通室町西入ルの繁昌(はんじょう)神社の神幸祭が20日、営まれた。今年は76年ぶりに男衆の手によって神輿(みこし)が担がれ、にぎやかな掛け声とともに地域を練り歩いた。
同神社の神幸祭は、第2次世界大戦の影響で途絶えていたが、4年前に復活した。これまでは神輿を台車に載せて巡行していたが、今年から神社とゆかりのある担ぎ手を募り、手担ぎによる巡行を再開した。
一行は、子どもたちの樽神輿を先導に神社のある繁昌町を出発した。江戸時代に作られた神輿が約120人の男衆によって担がれ、「ホイット」や「繁昌、繁昌」の掛け声ととも新町通や室町通を進んだ。
四条烏丸交差点では、「辻回し」を披露。担ぎ手が息を合わせて大きな神輿を高く上げると、道行く市民や観光客から歓声が上がった。