祭壇の前で行われた結納の儀
祇園祭の長刀鉾（京都市下京区四条通烏丸東入ル）が今年の稚児林賢人君（９）を町内に迎え入れる「結納の儀」が１０日、中京区二条通烏丸東入ルのギャラリーで行われた。稚児と禿（かむろ）の父親らが、役目を引き受ける決意を保存会の役員に伝えた。
ギャラリーには「祇園牛頭（ごず）天皇」と書かれた軸が掛けられた。八坂神社（東山区）の神職によるおはらいの後、羽織はかま姿の保存会役員と稚児の両親らが向かい合った。
保存会の西村利男代表理事（６７）が「幾久しくお受け取りください」と結納の品を差し出した。稚児の父林誠一郎さん（４５）は「大役を務められるよう精進する覚悟です。一段のご支援、ご指導をよろしくお願いします」と返礼した。
結納の儀は例年、稚児宅で行われるが、今年は林さんが経営する航空機部品製造会社のギャラリーに祭壇を設置し行われた。
（京都新聞）