京都市東山区の建仁寺塔頭の両足院で、初夏を彩るハンゲショウの葉が白く変わり始めた。10日に特別公開が始まり、参拝者が涼やかな光景を楽しんでいる。
ハンゲショウはドクダミ科の植物。名前の由来は葉の表面が化粧をしたように見えるからとも、夏至から数えて11日目にあたる「半夏生」(今年は7月2日)の頃に花を咲かせるためともいわれる。庭園の池周辺に約800株が植えられており、身をかがめてじっくり見たり、写真に収めたりする人もいた。
大阪府吹田市の林繁雄さん(69)は「街の騒がしさから離れた空間で、爽やかな雰囲気を味わうことができた」と喜んでいた。両足院によると、例年見頃は18日前後。25日まで庭園に出て楽しむことができる。拝観料以外に別途500円が必要。
(京都新聞)