観光客にチラシを配って写真撮影時のマナー順守を呼び掛ける京都女子大生(左)
祇園新橋(京都市東山区)を訪れる人たちに節度ある観光を楽しんでもらおうと、地元住民や京都女子大現代社会学部の学生らが12日、写真撮影時のマナー順守を呼び掛けるチラシを配った。
国内外からの観光客でにぎわう祇園新橋一帯では近年、結婚式などの写真を事前に撮る「前撮り」と呼ばれる撮影が急増。中には、道路に毛せんを敷いて占拠する人や路上で着替える人などもいて、地域への悪影響が懸念されているという。
こうした動きに対して地域の風情や安全を守ろうと地元住民らが結成した「祇園新橋景観づくり協議会」が、京都女子大や景観保全に関心のある写真家らの協力を得て、街頭啓発を実施した。
チラシには、私有地に立ち入ることや道路上に三脚を立てることなど、観光客に止めてほしい行為を日本語と英語、中国語で明記。観光客に配りつつ理解を求めた。活動に参加した写真家の岩本由加さん(35)は「マナー違反だと気付かず撮影している人もいる。常識で考えて一定のルールがあることを知ってほしい」と話した。