(高雄 4日 中央社)高雄ライトレール(軽軌、LRT)は先月30日の高雄展覧館-駁二大義間開業以降、利用者数が大幅に増加している。平日は新区間開業前の1日当たり約5000人から同1万人に増加し、休日は同2万人に達した。高雄市政府捷運工程局は3日、駁二大義-哈瑪星間が9月に新たに開業すれば、平日の平均利用者数は2万人まで成長するとの見通しを明らかにした。
高雄ライトレールは高雄市内を環状に結ぶ全線22.1キロの路線。そのうち、第1期区間の籬仔内-哈瑪星間8.9キロは、これまで複数回に分けて開業している。だが、営業距離が短かったため、利用者数は伸び悩んでいた。先月30日に開業した駁二大義駅は観光名所の駁二芸術特区に隣接しており、同所を訪れる行楽客の搭乗が利用者数を押し上げたとみられる。
高雄市は政府主導で進められている大規模なインフラ整備計画で、1800億台湾元(約6700億円)の鉄道建設予算を獲得した。だが、これまで同市の鉄道利用者数は振るわないとして、鉄道拡充やライトレール建設などの必要性を疑問視する声が上がっていた。
駁二大義-哈瑪星間が開業すれば、第1期区間は全線開業となり、高雄メトロ(MRT)オレンジラインへの乗り換えが可能となる。第2期区間の哈瑪星-車両基地(機廠)間は、今年2月から工事を開始。2019年の完成を目指している。