(嘉義 4日 中央社)台湾の大学教員らが先月下旬、台湾の伝統的人形劇、ポテヒ(布袋戯)の木製人形を携えて訪日、川本喜八郎人形ギャラリー(東京都)や早稲田大学(同)などで台湾の伝統芸能を紹介したほか、国立文楽劇場(大阪府)では、それぞれの人形を介して交流を深めた。
文藻外語大学(高雄市)応用中国語学科の施忠賢副教授が率いる訪問団で、翻訳学科や日本語学科の講師など、台湾のポテヒの国際化を目指すメンバーが加わっている。
訪問先の一つ、国立文楽劇場では、豊竹芳穂太夫や、人形遣いの吉田蓑紫郎氏らの歓迎を受け、ポテヒと文楽、それぞれの人形が対面した。2人は口をそろえてポテヒ人形の美しさや設計を絶賛、吉田氏は、ポテヒとコラボする意向を示したという。
今回訪問団が紹介したのは、2015年に「いいだ人形劇フェスタ」(長野県)に招待され、劇の上演や人形の展示を行ったことがあるポテヒ劇団「三昧堂」(嘉義市)の人形。同劇団の厳仁鴻ディレクターによると、文楽とポテヒは語り部と人形遣い、音楽担当という構成や人形の発展に共通点が見られるという。