(高雄 3日 中央社)南部・高雄市甲仙区の路地には、ネコの形をした郵便ポストが設置されている。週末になると写真撮影をしようと多くの見物客が訪れ、地域の新たな観光名所になっている。
この路地にはかつて多くの飲食店が軒を連ねており、野良猫が出没していたものの、2009年の大規模水害を受けて賑わいが失われ、野良猫も姿を消した。同区公所(役所)と地域住民は路地の活性化を目指そうと、2015年にネコをデザインしたアートペイントを実施。路地は「猫路地」として生まれ変わった。
路地の入り口に位置する甲仙郵便局は、ポストをより街の景観に溶け込ませようと、昨年8月にネコ型ポストを設置。高雄市では初のユニークな形のポストとなった。
同郵便局によると、猫路地を訪れる人の増加により、郵便局が販売するポストカードの売り上げも成長。中には結婚写真を撮影しに訪れるカップルもいるという。
同局を管轄する高雄郵便局は、ネコ型ポストによって手紙を送る習慣を広め、希薄化している人間関係の改善に一役買えればと期待を寄せている。