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ATMから2億円超の不正引き出し、ウイルス感染か/台湾 

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台湾で銀行のATMから多額の現金が引き出される事件が起きたことを受け、警察は14日、ロシアか東欧の人物がATMを不正に操作したとみて、容疑者の行方を追っていることを明らかにした。

警察の調べによると、覆面姿の人物数人が10日、台湾の第一商業銀行のATM数十台を操作して、米ドル換算で総額200万ドル(約2億1000万円)相当の現金を引き出した。

犯人が銀行のキャッシュカードを使った形跡はなく、スマートフォンと思われる「接続型端末」を使ってATMを操作したとみられる。

被害に遭ったATMはドイツのウィンコール・ニクスドルフ製だった。同社は台湾にある一部の自社製ATMが「あらかじめ計画された」ハッキングに遭ったと認め、14日には台湾に専門家を派遣して地元当局による捜査を支援すると表明した。

検察によると、ATMには3種類のウイルスが仕込まれていて、現金を引き出させた後に犯行の痕跡を消す仕掛けになっていた。台湾でこうした事件が起きたのは初めてだという。

事件を受けて、第一商業銀行など台湾の銀行は一部のATMの運用を停止。検察は、システムがウイルスに感染していないかどうかチェックするよう銀行に指示した。




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