京都の夏を華やかに彩る祇園祭は14日、前祭(さきまつり)の「宵々々山」を迎え、駒形提灯(ちょうちん)や豪華な懸装品(けそうひん)で彩られた山鉾(やまほこ)が立ち並ぶ京都市中心部の通りは、大勢の観光客らでにぎわった。
この日の京都市は最高気温が33・9度の真夏日。夕方になっても蒸し暑さが続いたが、「コンチキチン」の祇園囃子が響くなか、各山鉾町では御神体など披露する「会所飾り」も始まり、浴衣姿の家族連れらが風情を楽しんだ。
平成26年に祇園祭が前祭と後祭(あとまつり)に別れてから、前祭の宵々々山では歩行者天国がなくなったが、京都府警によると午後6時現在の人出はそれでも1万3千人。露店が出る歩行者天国は15、16日に実施される。前祭の山鉾巡行は17日に行われる。