祇園祭・前祭(さきまつり)の山鉾巡行が17日、京都市中京区と下京区で行われ、長刀鉾や、今年の「山一番」の占出(うらで)山など計23基の山鉾が都大路を進む。
祇園祭は疫病(えきびょう)退散を祈る八坂神社(東山区)の祭礼。山鉾行事と神輿渡御(みこしとぎょ)があり、山鉾は神輿の先触れとしての役割があるといわれる。
午前9時、先頭の長刀鉾が下京区四条通烏丸東入ルを出発し、東に進む。四条通麸屋町では、鉾に乗る稚児が「注連縄(しめなわ)切り」を行う。四条通堺町では、順番が書かれた「くじふだ」を優雅な所作で奉行役に渡す「くじ改め」がある。
四条河原町と河原町御池の交差点では、重さ約10トンの巨大な鉾が進行方向を変える「辻(つじ)回し」が披露される。
夕方からは、八坂神社の3基の神輿が四条御旅所(下京区)に向かう神幸祭がある。
24日には、後祭(あとまつり)の10基の山鉾が巡行し、夜には還幸祭がある。