(台北 21日 中央社)台北市の人気ナイトマーケット、寧夏夜市の南側、重慶北路と南京西路の交差点に位置するロータリー「建成円環」のリニューアル工事が完了し、20日、緑地広場として供用開始された。新たな市民の憩いの場として活用される。
日本統治時代の1908年に小型の公園として形成された建成円環は終戦後、露天で賑わい、1954年には当時台北で最大のナイトマーケットに成長。1990年代に2度の大火災に見舞われた後、ガラス張りの建物に建て替えられ、2003年に飲食施設として新たなスタートを切った。だが業績は振るわず、2006年に廃業。その後も別のテナントが入居しては転出し、閑古鳥が鳴いていた。
柯文哲市長は都市再開発計画に合わせ、建成円環について市民から意見を聞き、2016年に敷地内にある建物の取り壊しを決定。緑地広場に生まれ変わらせようと、同11月からリニューアル工事が進められていた。
広場には噴水のほか、近隣の台北駅や寧夏夜市などをAR(拡張現実)で楽しめる設備などを設置。市定古跡に登録されている日本統治時代建設の貯水池も見学できる。