(桃園空港 21日 中央社)財政部関務署(財務省関税局に相当)台北関は21日、限度額を上回る現金を無申告で持ち込もうとしたとして、韓国籍の女(71)から日本円の現金927万円を没収した。台湾では今年6月に現金の持ち込み・持ち出しに関する新規定が施行されて以降、限度額の超過により現金を没収されるケースが相次いでいる。
台北関によれば、女は頻繁に台湾と韓国を往復しており、21日午前、仁川空港から桃園空港に到着した際、税関職員が女の異常な動きに気付いた。検査を実施したところ、女が脇下や腹部に多額の日本円を隠し持っているのを発見した。
女が持ち込みを図った金額は日本円1040万円。職員は規定の範囲内である1万米ドル相当の日本円を女に返還し、残る927万円を没収した。
無申告で持ち込み・持ち出しが可能な外貨、有価証券の限度額は1万米ドル相当まで。人民元は2万元以下、台湾元は10万元以下と定められている。限度額を超過する場合は自主的に申告するよう台北関は呼び掛けている。