祇園祭後祭の山鉾巡行(24日)を前に、組み上がって懸装品を飾り付けた山や鉾を試しに動かす「曳初(ひきぞ)め」が20日、京都市中心部の山鉾町であった。幅広い年代の男女が参加し、汗をぬぐいながら綱を手にしていた。
大船鉾(下京区新町通四条下ル)では午後3時、音頭取りの「エンヤラヤー」の掛け声とともに、参加者が綱を引いた。祇園囃子(はやし)が奏でられる中、鉾は動きだし、人が歩くほどの速さで進んだ。約45分かけて新町通の四条-高辻の約350メートルを往復した。
参加したノートルダム学院小3年北川美詞さん(8)=下京区=は「(綱を引き)手が痛くなったけど楽しかった。宵山と巡行が楽しみ」と話した。
この日は、南北観音山などでも曳初めが行われた。