祇園祭の神幸祭が17日夕から営まれた。3基の神輿(みこし)が八坂神社(京都市東山区)を出発し市中心部を練り歩いた。「ホイット、ホイット」の勇壮な担ぎ手の男性の掛け声と、飾り金具の触れ合う音が京の街に響き渡った。
神事の後、午後6時すぎ、同神社前に中御座、東御座、西御座の3基が勢ぞろいした。激しい夕立の中、神輿を高く担ぎ上げる「差し上げ」を行うと、熱気は最高潮に達した。神輿は大和大路通や三条大橋、河原町通を経て、深夜までに四条御旅所(下京区四条通寺町東入ル)に着いた。
沿道の市民は、掛け声に合わせ手拍子したり、神輿を写真に収めたりして渡御を出迎えた。3基は24日の還幸祭で神社に戻る。