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祇園祭、山鉾が都大路巡行 前祭の23基、絢爛に

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(長刀鉾しめ縄切)




(交差点での「辻(つじ)回し」)


日本三大祭りの一つ、祇園祭の前祭(さきまつり)のハイライトとなる山鉾巡行が17日、京都市下京区と中京区で繰り広げられた。色鮮やかな懸装品(けそうひん)や、精緻な金工品や木彫で飾られ、「動く美術館」とも称される絢爛(けんらん)豪華な23基の山鉾が、祇園囃子(ばやし)を奏でて都大路を進んだ。

 午前9時、囃子が始まり、音頭取りの「エンヤラヤー」の掛け声を合図に、先頭の長刀鉾が四条通烏丸東入ルを出発した。四条通麸屋町に差し掛かると、稚児の粂田龍志(くめだりゅうしん)君(11)が、四条通に張られた注連縄(しめなわ)を太刀をきらめかせて一刀両断にした。

 四条通堺町では、24年ぶりに山一番となった山伏山が巡行順を確認する「くじ改め」に臨み、白楽天山、孟宗山と続いた。交差点では「辻(つじ)回し」があり、重さ10トン前後の鉾や曳山(ひきやま)が進行方向を豪快に変え、見物客を喜ばせた。

 四条通では、奉納囃子や渡り囃子と呼ばれるゆっくりとした囃子を響かせ、その後はテンポの速い戻り囃子を演奏して巡行。午後1時40分ごろ、最後尾が新町通御池を通過した。5年ぶりの日曜開催とあって、昨年より12万5千人多い19万人(京都府警調べ)が見物した。夕方には東山区の八坂神社で神幸祭があった。

 祇園祭は八坂神社(東山区)の祭礼。主に神輿(みこし)による神事と山鉾行事で構成される。山鉾行事は国の重要無形民俗文化財。起源は南北朝時代までさかのぼるとされる。24日には後祭(あとまつり)の巡行があり、残る10基の山鉾が練る。





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