(澎湖 8日 中央社)離島・澎湖で黒い小犬が交通事故に遭った飼い主の帰りを壊れたスクーターの前で待ち続けてもう1週間になったという。その忠誠心あふれる姿に人々から関心が寄せられている。
澎湖県政府警察局馬公分局交通分隊の徐守秦隊長によれば、先月31日、馬公市の十字路でスクーターと乗用車が衝突する事故が発生。スクーターを運転していた女性は足にけがを負い、病院に運ばれた。女性はスクーターに小犬を乗せて走っていたとみられている。事故が起きた際、小犬は驚いて逃げてしまったのか現場に姿はなかったが、警察が事故現場の調査を終えると、戻ってきたという。
事故で壊れたスクーターはビニール袋などの荷物がかけられたまま事故現場に取り残されており、小犬は炎天下にもかかわらず、スクーターの前で飼い主の帰りを待ち続けている。小犬を心配した近隣住民がドッグフードなどの餌を与えているという。徐隊長は飼い主か家族に早く迎えに行くよう呼び掛けた。