(台北 10日 中央社)文化部(文化省)の丁暁菁次長は10日、アニメと漫画の総合イベント「漫画博覧会」の開幕記者会見で、漫画・アニメに特化した文化スペース「華陰街漫画基地」(台北市)が、早ければ今年末、遅くても来年初めにはオープンすると明らかにした。漫画基地の誕生は台湾では初めて。
丁次長によると、文化部は昨年から漫画産業に関する施策の政策評価に着手しており、漫画基地の構想は、台湾のオリジナル作品の知名度向上とシェア拡大を目指すもの。具体的には、台湾の漫画を展示販売するほか、国内外の漫画家らに交流の場として提供するという。
文化部は、台北駅の北側で、バッグや化粧品、アクセサリーなどを扱う問屋街として名高い華陰街にある4階建ての建物を漫画基地に選定。現在、改修工事が進められている。華陰街の近くには、台北駅と連絡する台北地下街があり、ゲームやアニメ・漫画グッズを販売するショップやメイドカフェなどが並ぶ、いわゆるオタクエリアとして知られる。