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中国大陸籍漁船を拿捕 北部離島海域に侵入 漁獲量1トン/台湾

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(基隆 21日 中央社)海岸巡防署(海巡署、海上保安庁に相当)の基隆海巡隊は20日、北部・基隆市の離島、彭佳嶼の周辺海域に許可なく侵入し、違法操業したとして中国大陸の漁船「ビン龍漁60248号」を拿捕したと明らかにした。乗組員は11人で、1トンの魚を捕獲していた。(ビン=門がまえに虫)

漁船の船長(44)は海域に侵入して漁を行ったと認めている。船長によると、同船は16日正午、中国大陸の福建省ゴ嶼港を出発。中国大陸沿岸に魚がいなかったため、釣魚台(日本名:尖閣諸島)に向かおうとしたものの、距離が遠すぎるために途中の彭佳嶼で網を下ろし、漁を始めたと供述しているという。同船は19日午後11時30分ごろ、彭佳嶼周辺の海域に侵入していたことが海巡署によって確認された。(ゴ=さんずいに吾)

基隆海巡隊の陳志偉隊長は、両岸(台湾と中国大陸)間の交流のあり方を定めた「両岸人民関係条例」にのっとり、120~240万台湾元(約435~870万円)の過料を科すほか、漁具没収などの処置を取るとしている。許可なく領海に侵入した中国大陸籍漁船を取り締まったのは、今年に入って8隻目だという。


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