(雲林 22日 中央社)日本統治時代に建てられた警察宿舎群を中心とする文化スペース「斗六雲中街生活聚落」(雲林県)で、宿舎で暮らした元警察官やその家族の思い出話や写真をパネルにして自宅だった建物の外部に展示するユニークな「里帰り」展示会が開催されている。
瓦ぶきの伝統的日本家屋からなる旧宿舎群は1937 (昭和12)年の建設。戦後もそのまま警察宿舎として使用されたが、老朽化が進み無人となり、2005年、同県の歴史的建築物に指定された。現在は修復作業を経て文化スペースに生まれ変わり、地元の観光地の一つとなっている。
資料を集めたのは、夏休みの実習生として雇われた学生3人。今も斗六市内に居住するかつての住人を訪ね歩いて関連資料を集めたほか、ドキュメンタリー映像作品も制作して、昔の文化や建物に対する愛着を形にした。
同展は今月31日まで開催。