京都の五花街の一つ、祇園東の舞台公演「祇園をどり」(11月1~10日)のプログラム用の写真撮影が31日、会場となる京都市東山区の祇園会館で行われた。華やかな衣装の芸舞妓が、カメラを前に、立ち位置やポーズを入念に確かめていた。
60回目の節目の舞台は、芸妓が鼓や笛の演奏後に舞を披露する祝舞「三番叟(さんばそう)」で開幕。全6景の演目「雪月花東山風情」に続く。雪景色の中、白サギが華麗に舞う「白川の鷺(さぎ)」や、川床と五山送り火を題材にした「夏の月」、春の花と秋の紅葉の情景を描く「東山春秋」など、東山の風景で雪月花を表現する。「八坂の桜」では、映像作品を組み合わせた演出も試みる。総踊り「祇園東小唄」でフィナーレを飾る。
期間中、芸舞妓17人が出演する。初舞台となる舞妓の叶朋(かのとも)さん(16)は「緊張しますが、姉さんたちの足を引っ張らないよう、精いっぱい頑張ります」と話していた。
午後1時半と同4時の2回公演。観覧料4千円(茶券付4500円)。祇園東歌舞会075(561)0224。