(台北 1日 中央社)シャープは8月31日、台北市内で記者会見を開き、世界初の8K対応液晶テレビ「アクオス 8K」を台湾で来年2月1日に発売すると発表した。橋本仁宏・常務執行役員は「(アクオス 8Kの)グローバル展開の最初の地の一つとして台湾を選んだことは、台湾での事業を強化していく一つの印」と語り、台湾市場を重視する方針を示した。
橋本常務は、鴻海精密工業の郭台銘董事長や昨年8月にシャープ社長に就任した戴正呉社長の名を挙げ、「(2人の)強力なリーダーシップによって、(シャープは)驚くほどのスピードで復活を果たした」と言及。「あらためて、鴻海、テリーさん(郭董事長)、戴さん、そして台湾の皆さんに感謝したい」と述べた。
この日の記者会見は日本、中国大陸、ドイツでも同時に開催された。8Kは画面の解像度がフルハイビジョンの16倍。新製品「アクオス 8K」は、8Kの超高精細液晶パネルを世界で初めて家庭用液晶テレビに採用したアクオスシリーズ最上位機種となる。10月の中国大陸を皮切りに、12月に日本、来年3月には欧州で発売する。
シャープは今回投入する8Kディスプレーを軸に、シャープの強みを鴻海グループの強みと組み合わせることで、8Kテレビだけでなく、8K放送受信機や8Kカメラなどの8K関連商品の開発を加速し、8Kエコシステム構築で、リーダーシップをとっていきたいとしている。