(台北 8日 中央社)政治大学(台北市)は7日、国民党の要素を取り除いた校歌の新歌詞の採用と、構内に設置されている蒋介石像1基の移転を決定した。同大は国民党幹部の養成を目的とした中央党務学校が前身で、蒋介石を校長として創設された。校歌は党国思想が反映されているとして、かねてから物議を醸しており、蒋介石像にも毎年学生から抗議が寄せられていた。
校歌の従来の歌詞には「三民主義の実行は我が党の使命」「中華民国建設は我が党の責任」の文言がある。新歌詞では同部分が「民主法治の実践はわれわれの使命」「自由人権の保護はわれわれの責任」に修正された。歌詞の新版が決まったものの、旧版も引き続き残される。
蒋介石像は現在、構内に2基設置されている。2基とも撤去する案もあったものの、投票によって1基のみの移転が決まった。