会所と駒形提灯に明かりがともる橋弁慶山周辺をそぞろ歩く人たち
祇園祭の後祭(あとまつり)は22日に宵々山を迎えた。京都市中心部の山鉾町では、「コンチキチン」の祇園囃子(ばやし)や駒形提灯の明かりに誘われた見物客たちが、しっとりとした雰囲気を楽しんだ。
後祭の10の山鉾のうち、中京区蛸薬師通烏丸西入ルの橋弁慶山では、会所の2階によろい姿の弁慶と牛若丸の人形が飾られている。夜にはライトに照らされ、見物客たちが、歴史上の両雄の人形を見上げていった。
後祭は、人出が少なく、露店の出店のない「静かな祭り」と言われ、見物客はゆっくりと山鉾町を巡った。鯉山では、約400年前にベルギーで作られた懸装品(けそうひん)や、木彫りの鯉に見入ったり、役行者(えんのぎょうじゃ)山では、23日午後に焚き上げる護摩木に願い事を書いたりしていた。朱印を授与するコーナーには行列ができた。
同日は1万人(午後10時、京都府警調べ)が楽しんだ。