(台南 14日 中央社)日本統治時代の建築物で、一般には非公開の旧台南庁長官邸(台南市東区)が、9月16、17日の2日間限定で特別公開される。
同官邸は1898年~1906年に建てられた台南地区の首長官舎で、伝統的な和館と洋館を併せ持つ「和洋二館住宅」建築だった。
戦後、政府高官官邸などを経て教員宿舎となり、後に老朽化に伴い無人化。南側にある和館は1998年に起きた火災で全焼し、残った北側の洋館が2001年に台南市の古跡に指定された。
同市政府文化資産管理処によると、市は2014年から洋館の修復工事に着手していた。昨年1月に竣工した後は市長の迎賓館として使用したため、これまで一般に公開されたことはない。16日に始まる文化資産月間に合わせて限定公開が決まったという。