(屏東 14日 中央社)屏東県政府は、日本統治時代に完成し、国定古跡に指定されている同県の下淡水渓鉄橋を歴史や生態環境を伝える教育の場にしようと、古くなった列車を改造し、関連する展示を行う取り組みを進めている。展示の開幕式が12日、同橋で行われ、地元の人々や小学生が参加した。
鉄橋は日本人技師の飯田豊二氏が設計。1914(大正3)年に供用を開始し、1992年まで使用された。2014年には遊歩道としてリニューアル。橋の下には約130ヘクタールの高屏湿地が広がっており、遊歩道から広大な景色を眺めることができる。湿地の生態資源も豊富で、133種類を超える鳥類が生息しているという。
県政府から展示の依頼を受けた屏北生涯学習センター(社区大学)の林雅文氏によれば、列車の車両5両を改造し、鉄橋の歴史や関連する詩、湿地の生態など、それぞれの車両で異なるテーマの展示を行っている。
11月と12月には環境や生態を紹介するガイドツアーが行われる予定で、同センターは同地を良質な野外教育の場として発展させたいとしている。