(台北 18日 中央社)西日本新聞社の中川博之台北支局長が台北市内でタクシーにはねられ死亡した事故で、台北市政府警察局は17日、タクシー運転手を業務上過失致死の疑いで台北地方法院検察署(地検)に送検した。
中山分局中山一派出所の陳明全副所長によれば、中川さんは16日夜、日本居酒屋で行われた食事会に出席後、17日午前1時ごろに店を後にし、飲食店近くの幹線道路を横断しようとしたところタクシーにはねられたという。現場の道路は片側4車線、両側8車線。横断歩道は渡っていなかった疑いがあり、規則違反が事故につながったと警察はみている。台湾の道路交通安全規則では、横断歩道や歩道橋、歩行者用地下道が設置されている地点から100メートルの範囲内では、歩行者は横断歩道や歩道橋、歩行者用地下道を渡らなければならないと定められている。
陳副所長によれば、中川さんをはねた運転手の男に前科はなく、アルコール検査の結果、数値は0だった。運転手は警察の調べに対し、最初はぶつかったのは動物だと思い、あとになって人だと分かったと話しているという。