秋の七草「ハギ」が、京都市左京区の真如堂(真正極楽寺)で見ごろを迎えている。参拝客が涼風にたなびくかれんな花をめでている。
境内のハギは、いつごろからあるか不明だが、本堂や三重塔の周辺を中心に、100株ほどを確認している。白色や薄紫色のほか、白地に紫色の模様が入った花を咲かせており、今月末ごろまで見ごろが続くという。
境内にある先祖の墓参りに訪れた会社経営の田中一彦さん(61)と長男で中学2年の寿騎斗さん(13)=いずれも奈良市=は「彼岸前に先祖の墓に手を合わせてきたが、静かな中できれいな花も見られてよかった。台風で花が散らないでほしい」と願っていた。