川崎仁美さんの話に聞き入る入城者
京都市中京区の二条城二の丸御殿台所と前庭に、盆栽を一堂にそろえた「二条城DE盆栽展~京彩~」が22日始まった。普段は公開していない重要文化財を舞台に、徳川家に代々伝わるとされる樹齢約300年の盆栽などが並び、多くの観光客が見入っている。
今年4月に世界盆栽大会が28年ぶりに日本で開かれたのを機に、京都でも盛り上げようと、盆栽関係者らで作る「伝統芸術としての盆栽を守る会」と市が初めて開いた。
大政奉還150周年にあわせ、徳川慶喜も愛(め)でたとされる黒松の盆栽をはじめ、全国の愛好家から募集した約80点を展示した。
京都盆栽大使で盆栽研究家の川崎仁美さん(37)による解説ツアーも開催。主な作品を紹介し、「真正面からかがんで仰ぐように見ると全体が見える」「松などの常緑樹は長寿性が歴代将軍に好まれ、カエデなど広葉樹は、季節の移ろいを楽しむ華やかさが見どころ」などと、鑑賞のポイントを伝えた。
24日まで。午前8時45分~午後4時。解説ツアーは午前11時半、午後2時半から30分。入城料が必要。