(花蓮 28日 中央社)日本統治時代に建設された鉄道施設などを再活用した文化エリア「花蓮鉄道文化園区」(花蓮市)の一館と二館が10月1日に再開館する。老朽化などに伴う修繕工事のため、今年1月から閉館していた。台湾に唯一現存する日本製のLDT103型蒸気機関車が展示されるほか、毎週土曜には地元の農産品や文化を紹介する青空マーケットが開かれる。
園区は花蓮市の旧駅に位置し、道路を挟んで一館と二館に分かれる。一館は日本統治時代の1932年に建てられた木造建築で、鉄道部花蓮港出張所として使われていた。二館には鉄道のメンテナンスや治安維持を担当していた部門が使用していた1946年建設の建物2棟などがある。
園区内の施設は2002年以降次々と花蓮県の歴史建築として登録され、2011年に園区として一般公開が開始された。だが2015年にシロアリ駆除を行った際に一部の木材に食害が見つかった上に、木材保護用の塗装の脱落や空調設備の不良なども発覚し、修繕工事が行われた。