(台北 28日 中央社)中部・雲林県で10月7日、国内外の人形劇団が競演する「雲林国際偶戯節」(人形劇フェスティバル)が開幕する。台湾のほか、日本、韓国など海外の劇団も参加し、8日間の開催期間に、計123の演目が上演される。日本からは、飯田市(長野県)の女子中学生が結成した「伊豆木人形クラブ」が同地区に伝わる人形浄瑠璃を、東京のアートグループ「Utervision Company Japan」がミヒャエル・エンデ原作の「モモ」を上演する。
同フェスを主催する雲林県政府が26日、台北市内で行ったPR記者会見では、台湾伝統の人形劇「布袋戯」(ポテヒ)劇団を率いる鍾任壁さんや、数々の栄誉賞に輝くポテヒ人形師、陳錫煌さんが登壇し、国宝級とされる人形操作を披露してイベントの醍醐味をアピールした。
雲林は昔からポテヒが盛んで、今でも県内に100を超す劇団がある。イベントでは、昔ながらのスタイルをとどめる伝統的なものや、時代に合わせて移り変わってきた現代版など、台湾で親しまれ続けるポテヒの歴史をうかがい知ることができる。
同フェスは10月7~14日まで、雲林県の農博生態園区で開催される。