京都の花街、祇園甲部の秋の公演「温習会」(10月1~6日)を前に、稽古の総仕上げ「大ざらえ」が29日、会場となる京都市左京区の京都造形芸術大の劇場「春秋座」であった。
京舞井上流5世家元の井上八千代さんに指導を受ける芸舞妓88人が、精進の成果を披露する。今年は、祇園甲部歌舞練場が耐震化に向けて休館中のため、春秋座で公演する。
この日、華やかな舞台衣装の芸舞妓たちが、井上八千代さんが見守る中、所作や立ち位置を入念に確かめていた。
井上流の歴代家元が振り付けた10演目を上演する。初代による女心をあでやかに表現した地唄「黒髪」や、2世が手掛けた上方唄「近江八景」などを日替わりで披露する。
連日午後4時開演。全席指定8500円。祇園甲部歌舞会075(561)1115。