祇園祭後祭の山鉾巡行(24日)を前に23日、聖護院(京都市左京区)の山伏たちが、市中心部に立つ五つの山を訪ね、巡行の安全を祈願した。
山伏約30人は午後1時、六角堂を出発。ほら貝の音を響かせながら浄妙山、南観音山、北観音山、八幡山を訪れ、各山の前や会所の中で読経した。
午後2時すぎ、修験道の開祖をご神体として祭る役行者山(中京区室町通三条上ル)に到着。「修験道の開祖はいかに」「修験道の本尊は」などと山伏問答を行った。その後、護摩を焚(た)き、市民らが「家内安全」などと書いた護摩木を燃えさかる炎の中にくべた。
室町通では護摩焚きの煙がもくもくと上がり、市民らが珍しそうに眺めていた。