(台北 29日 中央社)蔡英文総統は28日、総統府でバチカン「人間の統合的発展に奉仕するための省」のピーター・タークソン長官と会談し、台湾が今後も引き続きバチカンと同じ側に立ち、福音伝道と人道支援に協力していく姿勢を示した。また、法王フランシスコの台湾訪問を歓迎する意向を示し、招待を伝言してもらえるよう、タークソン氏に依頼した。
南部・高雄では来月1日から7日まで、船員に奉仕を行う組織「AOS」の世界大会が開かれる。同大会は人間の統合的発展に奉仕するための省が今年創設されて以来、初めて海外で実施する重要な国際会議。台湾での開催は初で、タークソン氏の訪台はこれに合わせたもの。世界50の国・地域から250人余りの専門家が出席する予定。
蔡総統は今年5月に台湾とバチカンの間で締結したマネーロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与防止に関する協力覚書や、過去1年における双方高官の相互訪問に触れ、交流の密接さを強調。さらなる関係深化に期待を示した。